私たちは2019年11月に設立された富士市CNFプラットフォームに参加し活動をしております。
植物由来であるCNF(セルロースナノファイバー)は環境負荷が少なく、様々な優れた特性を有している事から幅広い用途への展開が期待されています。
当社ではPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)といったオレフィン系樹脂に
CNF(セルロースナノファイバー)を混練し、3DPの材料部分となるフィラメントを製作しております。
こちらの技術は静岡県との共同特許を出願しております。(特開2019-026702:熱可塑性複合樹脂、該樹脂を用いた3Dプリンタ用フィラメント及びそれらの製造方法)
左上画像:静岡県工業技術研究所様提供 赤外分光イメージング画像
右上画像:株式会社ロンビック様提供 TEM画像
CNFの効果
CNFの素材の良さである「チキソ性」や「低熱膨張性」を活かすことにより、滑らかな吐出及び安定した造形が可能になりました。
これまでの実績
2018年富士市産学連携セルロースナノファイバーチャレンジ補助金採択
2019年富士市CNFプラットフォーム参画
2020年2月18日ふじのくにCNFフォーラム発表
2020年度及び2021年度富士市CNFプラットフォーム製品開発事業採択
2020年及び2021年度富士市セルロースナノファイバー関連産業創出事業
(静岡大学農学部 ふじのくのCNF寄附講座 青木憲治教授と共同研究実施者)
2021年9月24日「富士市CNFブランド認定(第一期)」に選出
CNFのような再生可能な資源を活用することで、脱炭素社会に向け化石燃料依存から脱却し、環境に配慮した循環型社会を目指すべく当社も取り組んでいます。
また粉砕機等も所有しておりますのでプラスチックの再利用を進めていき、SDGsにも貢献して参ります。
サンプルご要望の方は右記にご連絡ください。kouta-ide@resin.co.jp
東洋レヂン株式会社はSDGs未来都市富士市の実現に賛同し、市内企業のパートナーシップ強化に取り組んでいきます。
コロナ禍の中、半導体不足や樹脂部材不足などサプライチェーンが以前のように機能しない世の中になっており、各社部品の奪い合いが既に進行しつつあります。そのような状況に一石を投じるべく、市内企業や賛同者に協力頂きながら、3DPで樹脂部材を製作し提供できる世の中を目指します。
富士市の認定ブランドにも選定頂いている、当社の3DP用フィラメント(CoreLaneFilament)は3万円台の安価な3DPでも造形が可能です。これを活用し3DPを既に所有頂いている皆様、また今後3DPの導入を検討している皆様と分け合って必要な部材を造形し、提供していく事を目指しています。
世界的な大企業の場合、自社で3DPを何百台・何千台と所有し1社での生産が既に進んでおりますが、中小企業の場合それは難しいので、富士市の市内企業でパートナーシップを組んで「分け合って」作ることでサプライチェーンの確保を進める事を考えています。(3万円台の3DPは場所を選ばず持ち運べて、どこでも造形可能です。)
とは言え、どんな物が3DPで出来るのかわからないような状況だと思いますので、当社で検討したのは「千羽鶴プロジェクト」です。設計データや材料は当社で準備します。当社1社で千羽の鶴を3DPで造形するのは大きな時間が掛かりますので、協力頂ける会社様・団体・個人を募集します。集まった皆様で千羽鶴を作成し、コロナ終息を願い富士市役所様へ寄贈できればと考えております。
その後も賛同いただける方についてはシステム上でデータベースに登録しておき、3DPによる製造の依頼をかけさせて頂ければと考えております。この流れが出来れば、「300個だけこの樹脂部品が欲しい」という場合、このシステム上に依頼する事で、各社分け合って製造が可能だと考えられます。
富士市に認定頂いたCNFを活用した環境に良い3DP材料を使用する事で、安価な3DPでも造形出来るので好きな場所で製造が行え、製造業のリモートワーク可能になります。市内企業連携でパートナーシップを確立し、富士市から世界へ製造業の未来を変えていければと考えております。
取組内容
左上画像:富士市SDGs未来都市推進企業等登録証授与式
右上画像:各色取り揃えた千羽鶴
〒419-0201
静岡県富士市厚原2104-1
TEL 0545-71-2023
FAX 0545-71-8429
東洋レヂン株式会社は
SDGs未来都市富士市を応援しております